年越し単独ツーチャレ
〜新春奇襲＆TDS初入場〜

旭日を拝むTOSHIBO ＆ ＴＯＳＨＩＢＯ号

「ほら！ツーチャレ行くよ！」 大晦日の紅白歌合戦も第２部が始まった頃、愚妻が言った。 （本物のツーチャレ以来我家では遠征の事をこう呼んでいる） 例年通りであれば、実家で年越しを過ごすところ、今回は以前より愚妻に「まとまった休みは年末ぐらいだからこの機会にディズニーランドに行きたい」と言われていたのだ。 約５年ぶりである。 ２１：３０頃から出撃準備を始め、２２：００頃いざ出陣！ 片道分はおろか、市内脱出分の燃料も乏しかった為、近所で給油。 一路首都圏を目指す！約１年半ぶりの遠征である。 初日の出の都合もある為、今回は国道６号線（海沿）を南下することにした。 途中、国道４号線の至る所にパトカーがバリケードを張って止まっていた。 　T： お？早速ゾクの取り締まりかぁ？ 　妻： あんた捕まるんじゃないよ 　T： オラ大人しいべっちゃ！ 大人しいっつーよりヤツらオラホは眼中無ぇかもな。とほほ… 後で知ったが、この近くで強盗事件があったらしい。 そうこうしている内、福島県突入。 所属クラブ・ロイヤルパルが、恒例の初日の出ツーリング＆年越しのため相馬にいるハズなので心当たりを探してみるも其ノ姿ヲ発見セズ。 更に南下し、いわき市に突入。時に２５：００。 この地には妹夫婦が棲息してる為、新年の挨拶を大義名分に掲げ、奇襲してやろうとも思ったが、怒らすと怖い妹なのでメモ紙で作った手書きの心の篭った即席年賀状投函のみに至った。 （後日「最近の郵便物は番地も郵便番号も無くても届くんだねぇ」と話題になった。笑) 「ヨシ！第１次作戦終了！」などとワケの判らん事を言いつつ、いわきを後にした。

コレが特製即席年賀状 （レプリカ）

北茨城を抜け、日立を抜け、東海村辺りで『大洗』の看板を発見。 大洗と言えば、３年前に入院中にも関わらず「法事がある」と嘘をついて交流会に参加（奇襲参加？）した思い出深い地である。 （後にこの日の事を『脱走奇襲』と呼ばれ、伝説となる） 「ヨシ！大洗で初日の出を拝もう！」 我々は進路を大洗にとった。 途中、大型車両駐車可能のコンビニエンスストアで停泊する事になった。 するとおもむろに愚妻が「買物してくる」と言う。 「オメ！今から寝んのに何買って来んのや？」と訊くと「えへへ」と不敵な笑みを浮かべやがった。 ふと高く掲げられた看板塔に目をやると、そこには夜空に煌々と『酒』の文字が光っていた。 　T： そ〜ゆ〜事かオメェ！ 　妻： キヒヒ！ 　T： キヒヒでねくてや！ そんなこんなで、酒と肴を購入し、新年の酒を酌み交わし就寝に至った。 時に２７：３０の事であった。 翌日、目が覚めると時計は９：２０を指していた。 　T： おお、もうこんな時間か…ホレ起ぎろ 　妻： う〜〜ん・・・はちゅ日の出〜 　T： わぁがったがら！オテント様高ぇげんと今がら海行ぐど 　妻： う〜ん・・・おちっこ〜 どうやらこやつは寝ぼけているようだ。 靴を履きに助手席に戻った愚妻は「あ〜〜！こんなに明りゅい〜」と悲鳴に近い声をあげた。完璧だ。完璧に寝ぼけている。 「んだ〜がら、さっきから言ってっぺちゃヤ！い〜がら早ぐ行って来いわ！」 そんな漫才の様なやりとりをし乍ら、道中海岸走行中にお天道様に対し奉り柏手を打ち、公園に入った。 （数年前に『くっちゃべり会』が催された所と思われる） 暫し潮風に当り、2004年初の旭日を浴びて更なる南下を始めた。 ちょっと走ると、左舷前方にも公園を発見。 よく見たらタープとカラフルな羽根が数個見えてきた。 居だどコレ〜〜！思わず叫んでしまった(笑) 恐らく地元と思われるクラブが正月を堪能していた。 向こうも気付いたらしく全員手を振ってくれた。 速度を落とし、ラッパコールで応え２人で手を振ってやった。 　T： んでどれ！チョックラ寄って行ぐか！ 　妻： だめ〜！アンタ長くなっから〜 　T： う〜ぬ・・・ 確かに一盃ひっかけるかも・・・ １人だったら、きっと寄っちゃうな と、耐え難きを耐え忍び難きを忍び乍らも 　T： う〜んツーチャレだなぁ〜 　妻： んだね〜天気も良くてヨカッタネ〜 と、久しぶりに見る団体さんに後ろ髪を引かれ乍ら（？）大洗を後にした。

元日の旭日を浴びるTOSHIBO号 （Ver.冬）	第一露営地 （なんと福島以南のコンビニにはATMがあるのだ！）

さて、おのぼりさんである我等は地図を開いた。 霞ヶ浦が近かった。その湖畔には大きく土浦と書いてある。 土浦・・・ 私はかつて土浦ナンバーのバニングに乗っていた男を２人知っている。 その内の１人がこの私に『ツーチャレ病』と云う厄介な病を感染させた張本人である（彼の家には過去二度訪れている） このままつくば市と岩井市を抜ければ彼の棲息地である。 あとはそこから国道４号線を南下すれば首都高速に乗れる。 ここで私の脳裏に浮かんだのは、お約束の二文字・・・ 　　　　　　　　　　　　・・・奇襲・・・ 　T： ヨシ！針路変更！これよりユーゴちゃんちにて給油し浦安を目指す！ しゅっぱ〜つ！ ♪タ〜ララ〜ララ〜ララ〜…（八甲田山のテーマ） 　妻： あんたねぇ、遭難するつもりかい？ そんな歌うたって〜！ 　T： オメ『しゅっぱ〜つ』つったらこの曲だべっちゃ！ 　妻： で、ユーゴくんちは近いの？ 　T： うん、同じ茨城県内だ 彼は、過去三度私の奇襲洗礼を受けているのだ！ 　　（詳細はコチラ） そして北浦の橋を超える。 しかし、この橋がこれまた狭いので対向車に道を譲る。 挨拶してすれ違う対向車たち。 　T： コレで幾らかバニングのイメージ良くなっかや 　妻： そうかもね 　T： しっかし随分来んなや〜（約１０台） ヨシ行ぐべ！ そしたら橋上の所々に待避所があるでわないですか！ 「チキショ！まぁいいか」等と言いながら霞ヶ浦大橋袂の道の駅に到着。 　妻： これから人に会うのにスッピンじゃマズイから化粧してくる 　T： おう！顔洗って出直して来いわ 愚妻を待つ間、湖畔周辺案内板の角に目をやるとなななんと！

霞ヶ浦湖畔高域案内図 （右下の案内写真に注目）

丁度愚妻が戻ってきたので・・・ 　T： おい、チト見でみろ！ ココはと〜っても素晴らしい場所だ！ 　妻： ん？なになに〜？ 愚妻の目が一点で止まった。 　妻： ・・・・・・・・・・・・・・（ニヤ）・・・・・・・・・・・・・・・ 　T： な？な？ニヤだべ？ 　妻： はぁ・・・（溜息） 全くあんたって人は・・・・ 　T： 急ぐど！ しかし思った以上に土浦までは距離があった。 徐々に愚妻がイラついてきていた。 時計をみると１１：３０だった。朝から何も口に入れてない。 「そう言えばまだエサを与えてなかった・・・ここりゃイカン」と急遽最寄の食堂に入り食事を終えると愚妻の顔に笑みが戻った。 なんとも現金な女である。 仕切り直して、予科練記念館の案内板を探すも其ノ姿ヲ発見セズ。 これ以上の時間のロスはマズイと考え、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、一路ユーゴ邸を目指す事になった。 探りを入れる為に「呑んでだかい？初詣はこれからかな？」と電文を発信。 暫くすると「今起きた。これからポン酒呑む」と返信があった。 「ヨシ！ヤツは家にいる！」 強い確信のもと土浦を脱出！ つくば市を抜け、岩井市を抜け、境町の道の駅に着くと、それまでナビを務めていた愚妻が 「もうこんな時間（１５：００）だわ…今日無理ださ」とグズグズ言い始めた。 　妻： で、ウチ判んの！？ 　T： う〜ぬ・・・わしぇだ（「忘れた」の訛系）・・・ 　妻： ハァ〜〜（深〜〜い溜息） 電話して訊きなわ！（怒） 　T： そんでは奇襲になんえぇべ！ 　妻： ここまで来て居なかったら話になんないでしょ！ どうすんの居なかったら！ う〜ぬ・・・確かにその通りである。 一家で出かれられたらこの作戦は水泡に帰する。（ってどんな作戦だ） 耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、電話をする。 　ユ： モシモ〜シ！ 　T： 明けましておめっとさ〜ん。 　ユ： おめでと〜今年もヨロシク〜 　T： こちらこそヨロシク〜 で、新年早々休みんトコ悪いんだげんとっしゃ〜・・・ 　ユ： おう、どうしたよ！ 　T： 給油してくんねぇかなぁ？ 　ユ： きゅ・・・はぁ〜？給油〜〜？？？ 　T： おう、アブラ無ぇんだわ・・・ 　ユ： はぁ〜？いま何処にいんだよ 　T： 境の道の駅 　ユ： ・・・・・・・・（絶句）・・・・・・・・・ (≧∇≦)丿彡☆　ぶわっはっは!!すぐそこじゃんかよ！ ウチらも今からそっち方面に行くトコだったよ 　T： （なぬ！？アブネがった〜＾＾；） こっからアンダんトコ行くのにどう行くんだっけ・・・？ 　ユ： 来るなら連絡よこせよ〜！全くいつもいつも！ 　T： おう！いづものこったぃ！ そんなこんなで、信号とか曲がるトコとか間違えたくらいにして、やっと到着。 １年半ぶりで会ったユーゴ夫妻は外まで出迎えてくれた。 　ユ： ホントに来やがった〜！ T： いつもの事よ！へへ… 彼の家に向かう途中、バチバチと鬼のようなパッシングをしてくる車がいた。 スライド時に乗員全員手を振ってくれた。 運転手の顔は見えなかったが、ユーゴ氏夫妻に訊いたら彼の妹さんだったらしい。 しっかりお顔を拝見しとくんだった・・・（無念ぢゃ） なんとか愛機も満腹になり、暫し再会の談話を交わす。 ユ： これから何処まで行くのさ T： トーチョーデヅニーランドだとさ！ ユ夫妻： いいなぁ〜 T： 「あんなドゴ、女・子供の行ぐドゴだ」つってんだげんとや〜 妻： こう見えてもアタシ女なんですけど・・・ T： ああ、んだったが・・・ ユ： こっからだと１時間半くらいで行っちゃうよ T： なななんですと〜？？？ほんなに近ぇんかい！ 愚妻の顔が急にほころんだ。全く現金な女である。 　T： オメ、なに急にニヤニヤっつってんのや？ 妻： えへへ・・・ T： えへへでねくてや〜！全ぐオメェわ！ 大まかな道順を教えて貰い、更に途中まで道案内をして頂き、４号線を一路浦安に向かった（ユーゴちゃんユキちゃん、有難う！） 「ヨシ！第２次作戦終了！」 新春奇襲作戦を無事成功させたTOSHIBOと、ようやく先が見えてきた愚妻は一安心し乍ら最終目的地へ向かった。

折角の出がけを襲われ 売上の為とは言え、渋々給油されられるユーゴ夫妻

国道４号線を南下し、草加から外環に乗り三郷JCT経由で一路浦安を目指す。 外環に乗った頃、おもむろに助手席を立つ愚妻。 そうです！来たるべきデヅニーランド周遊に向け、ヤツは体力温存作戦に入ったのです。 そして首都高でお約束の渋滞にハマリ乍ら、『次は浦安』の看板が見えた頃、計った様に愚妻は背後からノッソノッソと助手席に御帰還あそばされた。 　T： おう起ぎだが。御機嫌麗しゅう〜 　妻： あﾞ〜〜混んでる〜〜！早く空飛べ〜！ 全然、麗しゅうないようだ。 　（只単に寝起きが悪いだけなのかもしれない） なんとか渋滞を抜け、浦安ICからディズニーランドの看板だけを便りに進軍する。 ここで矛先が変った。『ランド』から『シー』になったのだ。 　妻： ディズニーランドとディズニーシー、どっちがいい？ 　Ｔ： オラどっちだっていいど。 こないだ『ランド』行ったから今回は『シー』にしてみっか てなワケでデヅニーシーに行く事になった。 途中、春日部ナンバーのバニングとランデブーし乍ら、やっとこさっとこ入場。 駐車場入口のオニイチャンから「駐車料金￥２０００で〜す」と言われ、「ナヌ！駐車場でもカネ摂んのが！」と言ったら脇から愚妻が「こういうトコはそうなんだよ」となだめてきた。 「ケッ！ンマイ商売してやがんな」と捨て台詞を吐き（焼け石に水である）、中に入ると今度は案内係のオネエチャンが「お車大きいんでアチラに御案内致しま〜す」とスタスタ走っていった。 おやおや、すまないねぇ〜と心の中で呟いた（見よ、相手が異性だとこの変り様） 取り敢えずユーゴちゃんに「只今現着。これより突入す」と電文発信。 わが軍は堂々と正面攻撃を開始した。 時に１８：００、閉館まであと４時間である。

本館進入口にて

敵陣（敵かよ！）に進入したわが軍は配布された携帯地図を頼りに探索開始！ 　妻： センター・オブ・ジ・アースに行こう！ 　Ｔ： 痔アヌス〜？なんじゃソリャ？ 妻： い〜から早く！ 軽く聞き流された（とほほ） 愚妻に引き摺られるがままに進軍する。 辿り着いたら５０分待ち。 　妻： ダミだこりゃ。次いってみよ〜！ 次はぁ〜…え〜っと〜 海底２万マイリュ〜！ 　T： はぁ・・・何だがわがんねげんと・・・ととと！ またもや引き摺られる。まるで捕虜の扱いである。 行ってみたら今度はすんなり乗れた。 　妻： 次はマーメイド・ラグーンに行ってシアター見て〜 アラビアン・コーストのマジックランプシアター見て〜 　T： はぁ・・・ んで、ほいっつぁ書いである“FP”って何や？ 　妻： ファストパスって言って、まぁ整理券みたいなもんだわね。 それがあれば待ち時間少なくて優先的に乗れるワケ 　T： はぁ・・・？ どうやら『ランド』の方にもあるらしい。 それらを滞りなくクリヤーし、次はインディ・ジョーンズへ。 （何故にハリウッドとデヅニーが混在してるのか不明だが・・・？） 　T： ロスに住んでた頃を思い出すなや〜 ユニバーサル・スタジオ・・・ 　妻： あんなの住んでた内に入んないから！ （実は結婚当初、三日程ロス・アンジェルスに住んでました。はは） そんな折、ユーゴちゃんから電文が届いた。 　「ストームライダーは濡れるぜ」 という情報に過敏に反応し、インディのあと急行！ このアトラクションはアメリカ的な発想だが、思ったほど濡れなかった。 あまり濡らさないのは、季節的なせいがあるのかもしれない。 そして最初にパスした『痔アヌス』へ・・・ 最後、どんでん返し（でもないかな？）があり、これにはやられた。

構内の様子だが、三脚を持ち込まなかったなかった為 蜃気楼みたくなっちゃった・・・とほほ

大洗にて （な〜んか曲がってるなぁ・・・）

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