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| 第八師団長 立見 尚文 中将 |
第四旅団長 友安 治延 少将 |
記録簿
-指揮官達と生存者、その他-
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| 第八師団長 立見 尚文 中将 |
第四旅団長 友安 治延 少将 |
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| 青森歩兵第五聯隊長 津川 謙光 中佐 |
弘前歩兵第三十一聯隊長 児玉 軍太 大佐 |
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| 第五聯隊 第二大隊長 山口 鋠 少佐 |
同左 臨時移動大隊本部随行員 第八中隊長 倉石 一 大尉 |
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| 青森第五聯隊 第二大隊 第五中隊長 雪中行軍隊 主任中隊長 神成 文吉 大尉 |
弘前第三十一聯隊 第一大隊 第二中隊長 雪中行軍隊 指揮官 福島 泰蔵 大尉 |
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| 第六中隊長 興津 景敏 大尉 |
第八中隊長 水野 忠宣 中尉 |
第八中隊員 中野 辨二郎 中尉 |
第七中隊員 大橋 義信 中尉 |
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| 第六中隊員 鈴木 守登 少尉 |
第三大隊本部員 永井 源吾 三等軍医 |
第八中隊員 今泉 三太郎 見習士官 |
第七中隊員 田中 稔 見習士官 |
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| 雪中行軍生存者の記念写真 （明治３５年７月撮影） |
後 藤 房 之 助 |
後 藤 惣 助 |
小 原 忠 三 郎 |
倉 石 一 |
山 本 徳 次 郎 |
長 谷 川 貞 三 |
阿 部 卯 吉 |
伊 藤 格 明 |
村 松 文 哉 |
及 川 平 助 |
阿 部 寿 松 |
| 伍 長 |
一 等 卒 |
伍 長 |
大 尉 |
一 等 卒 |
特 務 曹 長 |
一 等 卒 |
中 尉 |
伍 長 |
一 等 卒 |
一 等 卒 |
| 宮 城 県 |
岩 手 県 |
岩 手 県 |
山 形 県 |
青 森 県 |
秋 田 県 |
岩 手 県 |
宮 城 県 |
宮 城 県 |
岩 手 県 |
岩 手 県 |
| 両 手 指 両 足 切 断 |
両 手 足 切 断 |
両 手 指 両 足 切 断 |
左 足 切 断 |
両 手 指 両 足 切 断 |
両 手 足 切 断 |
右 足 指 二 本 右 手 中 指 切 断 |
両 足 切 断 |
| 祭祀料 | 死しても尚、階級の壁は厚かった。
慌てた陸軍省は、政府に追加予算（捜索費用、遭難者の共同墓地建設費、遭難者に対する一時金）を要請し可決させた。 改めて軍から支払われた一時金は
又、当初「戦死ならまだしも、凍死させられたのでは浮かばれない！」と軍に対する不満・抗議が出ていたが「靖國神社に合祀する」との事で国民も納得した。 しかしそれは反故となった。 因みに当時の煙草は１箱４銭であった。 （貨幣価値換算サイト） |
| 出身地別犠牲者 （救出後の死亡者含） |
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| 生存者のその後 | 救出された将兵は衛戍病院へ入院した。 中でも凍傷の激しい下士卒達は手や指、足を切断されたが、山口少佐他６名は予後不良で死亡した。 その後、浅虫温泉で療養した下士卒達は除隊して帰郷、皇后陛下より義手義足を賜った。 帰省後の地元では「八甲田の生き残り」として英雄扱いされ、嫁の希望者が殺到したという。 一方、弘前隊の笹伍長と間山伍長も凍傷で足の指を切断し、晩年は「ビッコを引いていた」との事。 無事に生還した福島大尉以下の弘前隊、及び倉石大尉、伊藤中尉、長谷川特務曹長は、後の日露戦争に従軍した。 第八師団は緒戦には参加しなかったが、明治３８年３月の奉天大会戦の前哨戦である黒溝台会戦（１月２６日～２９日）で福島・倉石両大尉は戦死、伊藤中尉と長谷川特務曹長（双方大尉まで昇進）は重傷を負った。 最後の生存者が亡くなったのは昭和４５年２月５日。 小原忠三郎元伍長、享年９１歳だった。 その小原さんが使っていた義手義足が、馬立場付近の『鹿鳴庵』に展示されている。 |
| 営門の怪 | 遭難事件から暫く経った頃、「中隊規模の一群が八甲田方面からやって来る」という噂が聯隊内に広まった。 その噂は津川聯隊長の耳にも届き、意を決した聯隊長は、衛兵の詰所に待機してその出現を待つ事にした。 底冷えする夜、夜明け間近の事、血相を変えて飛んできた衛兵の報告を聞いた聯隊長は営門に急行！（ラッパの音に混じって軍歌も聞こえたとの事） そして今まさに姿を現さんかと思われた時、聯隊長は抜刀し闇に向って叫んだ。
上記の「来たるべき戦役」とは日露戦争の事である。 しかし、遭難事件から100年以上経った今でも、その足音が聞こえるという。 それはもしかしたら、未曾有の大暴風雪の中で非業の死を遂げた199名の栄誉を批判したり飯のタネにしている輩共のせいで、未だに成仏できないからかもしれない・・・ 或いは靖國神社に合祀されると思っていたのに、実際はそうでなかった為の彼らの無念かもしれない。 |
二つの謎
ここで未だ謎とされている二つの疑問点を挙げてみる
| 弘前隊は青森隊の遭難を 知っていたのか |
１月２８日 地元案内人７名と共に田代を出た弘前隊は、鳴沢付近にて二つの遺体や銃を発見している。 しかし福島大尉の手記にはその件に関して触れていない。 一方､間山仁助伍長の日記、随行の東奥日報・東海勇三郎記者による記事、それに案内人たちが後に証言している。 では、大尉は何故この発見を公開しなかったのか。 亦、何故に救出しなかったのか。 これには二つの説がある。 映画（小説）の中でも徳島大尉が言っている様に「背負った者が倒れ、その者を助けようとしてまた他の誰かが倒れる」 即ち、二次遭難を防ぐ為だったという説。 もう一つは、福島大尉は軍の機密を守る為だったのだろうと言われている。 それ故に、「過去２日間の事は絶対口外すべからず」と大尉は案内人達に厳命している。 当時は青森・弘前双方共、公開された雪中行軍ではなく、兵の遭難死は軍の威信に関わる筈なので、後者の見方が自然かもしれない。 |
| 山口少佐は 本当に自決だったのか  |
軍の治療報告書には「突然呼吸困難に陥り心臓麻痺による死亡」と書かれている。 しかし少佐の遺族は、「軍からは責任をとって自決したと聞かされた」と言う。 そして映画（小説）の場面も手伝って、拳銃での自殺説が有名になった。 しかし、治療記録には「凍傷で指は曲り水脹れが数多く…」と書いてある。 切断まで至らないにせよ、救出から丸二日で引金を引く力が戻ったのだろうか？ 亦、銃口を自分に向けたという事は親指で引金を引いた事になる。 当時の拳銃は指をかける懐が狭く、私の親指でも一杯位である。 ましてや、凍傷ともなると指が膨れているので親指で引くのは難しい。 更には他殺説もある。 記録書によると、少佐が亡くなられた日の翌日が火葬とされている為、「あまりにも手際が良すぎる。少佐はきっと軍によって殺された」というのである。 いずれにしても、少佐の死因は未だ大きな謎に包まれている。 |
現在
“三周年記念オフ会”記事でも報告した通り
幸畑の墓地には現在でも献花・献酒が絶えない。
| 幸畑谷脇に住む小泉才助さん(平成14年当時79歳)、ナミヱさん(同73歳)夫妻は戦後の混乱がひと段落した1950年ごろから、行軍初日に当たる1月23日と8月18日のお盆のお参りを欠かしたことがない。 二人だけではない。 遭難時の捜索を手伝った旧筒井村（1955年に青森市に編入）の人たちにとって、その二日は「お参りの日」として受け継がれている。 「遭難者の遺族でもないし、知っている人がいたわけでもない。でも何の連絡がなくても、その日になれば自然と幸畑地区の人たちが集まるんだ。これからだって行くよ。だって幸畑の人でないと行げねもの」 才助さんたちの、兵士たちの苦難を思いやる素朴な気持ちは今までもこれからも変わらない。 |
| Ｗｅｂ東奥・連載／八甲田雪中行軍遭難事件／百年後の“証言”より |
| また『七勇士』の御子孫をはじめ十和田市柏地区在住の方々は、雪中行軍隊や七勇士の事を代々語り継いでいこうとしており、その思いは熱い。 百年前の遭難事件を直接知る人はいなくなり、語り継ぐ人々も代が変わった。 そこには単に歴史のひとこまとは片付けられない人々の思いがある。 |
| 資料提供： | のらくろ氏 東奥日報社 |
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| 構成協力： | のらくろ氏 |  |